今さら人に聞けない!?パチンコの始まりから事業規模まで幅広くまとめて紹介
日本の国民的娯楽と言っても良いくらい、人気のあるパチンコゲーム。大都市のみならず、地方の町にも大体一件は存在するという位、定着しています。あまりに根強いファンが多いため、2020年4月~5月の新型コロナウィルス禍中、外出自粛をせずにパチンコ屋へ出向く人の多さが問題になったほどでした。
パチンコまとめでは、パチンコはいつから始まったのか、そもそもパチンコゲーム自体の産業規模はどれくらいなのかについて解説。またパチスロにおける事柄については必要に応じて解説。
パチンコはいつから始まった?
諸説ありますが、パチンコが始まったのが1920年代にアメリカやヨーロッパからコリントゲームやウォールマシーンなどを輸入して、それを日本人好みに改良した「ぱちんこ」が起源とされています。
終戦後、パチンコゲームは名古屋の正村商会で生産されたモノ『正村ゲージ』を筆頭に各商会が開発に乗り出し発展していきました。
ちなみにパチスロは前身となるスロットマシーンではなく、1985年の2月に施行された改正風営法の中に『回胴式遊技機』という名称が付き、これが俗に言う『パチスロ』なのです。
1985年以前に存在していたパチスロ機は0号機と呼ばれ、これ以降に誕生した機種が1号機と呼ばれています。
こちらもパチンコ同様に各社開発に乗り出し発展していきました。
パチンコゲーム産業の規模はどれくらい?
日本生産性本部が発行する『レジャー白書2019』によれば、パチンコゲーム産業(パチンコ・パチスロ産業)は約20兆円と規模が大きく、これは観光・行楽業の約11兆円よりも大きいです。
その産業規模の中において多数の雇用が生まれています。
しかし懸念材料があるとすれば、パチンコやパチンコを設置するホール自体の数が年々減少傾向にあり、パチンコゲームの設置台数が減少傾向にあるもののパチスロの設置台数はほぼ横ばい状態です。
また風営法の改正や国家公安委員会が定める規則の改正により遊技機の販売台数が減少傾向にあります。
また政府が長年かけて議論してきたカジノを誘致するIR関連法案を2018年に本格成立させたことで、法的根拠をもったカジノが台頭してくることによるパチ産業の萎縮化が今後懸念されます。
パチンコおよびパチスロは年々進化し続けているが…
パチンコゲームが登場した初期のころは、現在のスマートボールに近い感じである部分に入賞したら出玉が出てくる仕組みが多かったです。
それが連発式オール20というハンドルを引くたびに勝手に球が連発されるようになり、これが現在では当たり前と言えるパチンコ玉発射の原理となりました。
そしてビッグシューターなどの羽モノ機が登場し、平成に入ってからはパチンコゲーム台に液晶画面が導入され麻雀物語が典型的な機種として広く浸透していきました。
中でも現在ではパチンコ経験者のほとんどが打ったことがあるとされる海物語が1999年に誕生し、液晶型の機械として初登場しました。
今では海物語シリーズ(大海物語やスーパー海物語など)はホールの看板機種として稼働しているところが多いですので。
またパチスロゲームにおいても1号機2号機など変遷を繰り返し、パチスロが盛り上がったとされる4号機時代(実質稼働年日で換算すると1992年12月~2007年9月)は一度に獲得できる枚数が最大711枚や1G連のBIG、北斗の拳における終わりが見えないATなど一世を風靡した機種が多く登場しました。
ただ、最近では射幸性の高さが再び問題になり、パチンコの1回における大当たりの出玉獲得数の低下、パチスロに至ってはARTなどの有利区間の上限が設定され実質的に出玉が低下したわけです。
パチンコゲームを愛するユーザーにとって最近の動向からして年々進化するどころか、退化しているように感じてしまうかもしれませんね。
2020年の新型コロナウイルスによりパチンコ業界は危機に直面!?
しかしパチンコ業界は新型コロナウイルスの蔓延により危機に直面しています。
それはマスコミがクラスター(集団発生)の施設遊戯場を示唆するような放送内容を繰り返し発信し、パチンコの行列が感染リスクを増大させるようなシーンを強調したことにより、パチンコ業界のイメージが悪化してしまった。
さらに各都道府県の休業要請に応じなかったパチンコ店が火に油を注ぐ形となり業界イメージを加速度的に悪化させてしまったわけです。 これにより【パチンコ店=クラスター高リスク】というイメージが定着してしまったことで客足が以前よりも伸びず、規模の小さいホールでは廃業に追い込まれ、業界全体が危機に直面している状況と言えます。
パチンコゲームについて まとめ
昔のパチンコゲームと比べ今のパチンコにはほぼ液晶画面が搭載され、激熱演出などが組み込まれていることが多いです。
またパチ産業の規模自体は大きいですが、ホールの数やパチンコ設定台数の減少などにより少しずつ規模が縮小されていく様相を呈しています。
今となってパチンコゲームは日本の遊戯文化に組み込まれていると言えますが、新型コロナウイルスによる業界への打撃とカジノの台頭によるパチンコ自体の衰退が懸念され、今後は『パチンコ文化』の生き残りをかけて臨むことになりそうです。